Lo-Dのぼちぼちブログ

ヤフーブログから本格移転。昔の病気のせいで記憶がごっそり抜け落ちたのを自覚。記憶の整理と忘備録を兼ねて。

リワークというもの(1)

三十五年と少し前、私は某電機メーカにいた。
 製造後に不具合が発見され、それを手直しすることをリワークと云った。
入社、配属したての私は未だ担当が決まっていなかったので、良くこのリワーク要員として駆り出されたものだ。
 何回も駆り出されていると、他部署からの人員も毎回同じ顔触れが多くなる。
で、出荷前の社内倉庫から対象を引き出すのは可愛い方で、真夏の外部倉庫や輸出用の保全倉庫とかにも作業リーダと一緒に対象番号を探しに行ったものだ。

 

 当時の外部倉庫、特に輸出用の保全倉庫は管理が厳重で窓も殆どなく、倉庫の係官がこちらの作業中ずっと張り付いていた。で、対象が運よく見つかると書類作成した上で倉庫の中で作業し、作業完了で元通り戻す。何せ保全倉庫だから、製品の持ち出しは不可能なのだ。手直しがうまくいかなかった場合は、元の状態に戻したうえで日を改めてやり直す。これを保全倉庫からの港への船積み出荷までに間に合わせないといけなかったので大変だった。

事業所裏に税関事務手続きの為に役所の出張所があった時代の話です。

倉庫の中にも赤いラインが引いてあり、このラインから先は保全区域で日本だけど日本じゃないとと倉庫の人にも言われましたね。